種子植物
種子植物 スミレ科
種子植物 スミレ科
フモトスミレ
Viola sieboldii Maxim., Viola pumilio W. Becker
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の分布は局所的で、個体数も多くない。森林が暗くなり、減少する傾向にある。 |
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形態 | 丘陵地や低山の木陰や林縁に見られる高さ4~7cmの多年草。葉は花期には長1~3cmの卵形から3角状卵形。基部は心形となる。葉脈に沿ってしばしば白斑が入る。葉縁の鋸歯は波状で低い。葉の裏面は通常紫色を帯びる。葉先は鈍頭からやや鋭頭。4~5月に白色の花を付ける。花弁は長さ7~8mm、側弁に毛がある。唇弁はほかの花弁より小さく、紫色の筋が目立つ。距は短く太くて丸みを帯び、通常花色より濃い紅紫色を帯びる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)248、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)60、f. 33:7 |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(現状不明)、南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林の暗化、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 適宜除伐して自生地を明るめに保つ。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 山本義則、澤田徹