種子植物
種子植物 アサ科
種子植物 アサ科
コバノチョウセンエノキ
Celtis biondii Pamp.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
---|---|
2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし* |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 石灰岩植物の一つとして知られるが、府内では稀産で、一部の地域を除き個体数も少ない。 |
---|---|
形態 | 主に石灰岩地や緑色岩地などの石灰分を含む地帯にはえる落葉小高木。エノキに似ているが、樹皮は灰緑色から灰白色で、エノキの褐色系とは異なる。葉はエノキよりもやや小さくて細く、葉先は尾状に伸びる。葉縁はエゾエノキのように上半分に鋸歯がある。果実は核果。球形で赤褐色に熟す。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅰ(平凡社)81、原色日本植物図鑑 木本編Ⅱ(保育社)253 |
分布 | 本州(近畿以西)、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、シカの食害(稚樹)。 |
必要な保全対策 | 樹木であるため安定性は高いが、エノキと間違えて伐採されることがある。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。2002年版レッドデータブックにもれていたものの一つである。 |
特記事項 | 現在はアサ科に入れられている。 |
その他 | 一部の文献では本種が環境省の絶滅寸前種CR になっているが、それはサキシマエノキの学名操作上のミスである。 |
執筆者 光田重幸