種子植物
種子植物 キンポウゲ科
種子植物 キンポウゲ科
イヌショウマ
Cimicifuga biternata (Siebold et Zucc.) Miq., Cimicifuga japonica auct. non (Thunb.) Spreng.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 『京都府草木誌』に「まれ」とあるように府内の産地は少なく、近年はほとんど見かけなくなった。 |
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形態 | 森林内や林縁にはえる多年草。根生葉は1~2回3出複葉、葉裏の脈に縮れた短毛が開出する。葉柄は長く、長いものは30cmを超える。小葉は長さ5~20cm、幅4~18cm、掌状~3裂状に切れ込み、縁には鋭い鋸歯がある。花茎は地際から出て蕾は丸く、淡紅色を帯びる。花は8~9月に咲き、直径約4mm、白色からピンク、無柄、長い穂状花序に多数付く。雄しべは多数付き、白色、長くて目立つ。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)60、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)218 |
分布 | 北海道、本州(関東から近畿)、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域、京都市域、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採。 |
必要な保全対策 | 森林域で工事をするときには、事前調査を入念にする。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。シカの食害も関係しているのかもしれないが、調査不充分である。 |
執筆者 赤松富子、澤田徹