種子植物
種子植物 ススキノキ科(ワスレグサ科)
種子植物 ススキノキ科(ワスレグサ科)
ユウスゲ(キスゲ)
Hemerocallis citrina Baroni var. vespertina (H. Hara) M. Hotta, Hemerocallis thunbergii auct. non Baker
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 北部地域にまとまった個体数があるため2002年版レッドデータブックでは掲載を見送ったが、景観的にも貴重であり、園芸用の採集も見られるので、このランクで掲載する。府の南部では絶滅状態である。 |
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形態 | 湿草地などにはえる多年草。根には普通は紡錘状のふくらみがないが、海岸付近に自生するものにはふくらみが見られる。葉は線形、長さ40~60cm、幅5~15mm。花茎は高さ80~150cm。花は夏期、夕刻に開き、翌日の午前中には閉じる一日花。花被は紅色を交えない明黄色で、やや芳香がある。雄しべは6個で、花被片よりも短い。花柱は雄しべよりやや長く突き出る。蒴果は広楕円形、種子は黒色卵形でつやがあり、長さ5mm前後。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)30、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)140 |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域(絶滅に近いが、調査不充分)。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 園芸採集の自粛、稀少種であることの周知。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
その他 | 日本固有変種 |
執筆者 赤松富子、光田重幸