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種子植物 ラン科
カキラン
Epipactis thunbergii A. Gray
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |

選定理由 | かつては湿地に普通に見られた植物の一つであったが、近年では消滅した自生地が多い。 |
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形態 | 湿地にはえる多年草。高さ約30~60cm。葉は互生し、葉脈による起伏が目立ち、長さ7~12cm、幅2~4mmの狭卵形。花は茎の上部に10個ほど付く。萼片は長さ1.2~1.5cmの長卵形で鋭頭、全体に緑褐色を帯びる。6~8月茎の上部に花を付ける。側花弁は卵形で橙黄色(柿色)を帯び、唇弁は内側に紅紫色の斑紋がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)208、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)30 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、奄美、朝鮮半島、中国大陸東北部、ウスリー。 ◎府内の分布記録区域 全地域。 |
生存に対する脅威 | 湿地の遷移、開発行為、園芸採集。 |
必要な保全対策 | いまや府内では稀少なものであることを周知する。 |
改訂の理由 | 「選定理由」および「生存に対する脅威」でふれたように、府内では減少が著しい。 |
執筆者 光田重幸