溜池、河川、湿地、水路、休耕田などに生育する多年草。水田で見られることもあるがまれ。根茎は短く塊状。茎はごく短くて目立たず、葉は根生し、長さ8～55cm、葉身は披針形で、鋭頭、葉柄があるが葉身との境は不明瞭。花茎は高さ20～80cm、三角柱状、中空、花枝を3（～6）個ずつ数段輪生する。花枝はさらに3個の小枝を分枝するか、花柄を出す。苞は披針形または楕円形、鋭頭または鋭尖頭。花柄は細く長さ10～24cm。花は径約1cm。萼片3個で扁円形、長さ2.5mm、緑色。花弁3個で白色から淡紅色、倒卵円形。雄しべ6個、葯は普通淡黄色、糸状。果実は多数の痩果が頭状に集まった集合果。痩果は扁平で倒卵形、長さ2～2.5mm、背部に深い縦溝が1条ある。

◎参照　日本の野生植物 草本Ⅰ（平凡社）2、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ（保育社）396

除草剤の使用、水質の富栄養化、高茎草の繁茂。

「選定理由」および「生存に対する脅威」に同じ。