種子植物
種子植物 ウマノスズクサ科
種子植物 ウマノスズクサ科
ウマノスズクサ
Aristolochia debilis Siebold et Zucc.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | かつては町中の公園や石垣にも見られたやや普通の植物だったが、現在では郊外の道端や堤防などの草地にほそぼそと見られる程度に減ってしまった。 |
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形態 | 堤防や路傍、林縁などにはえる蔓性の多年草。葉は互生し、長さ4~7cmの3角状卵形。基部は心形で両側が耳状に張り出す。7~9月に葉腋に一個ずつ花を付ける。花に花弁はなく、3個の萼片が合着して筒状になり、先端は広がってラッパ状。萼筒は軽く湾曲する。外側は黄緑色、内部は紫褐色。奥に花柱があり、6個の柱頭がある。果実はやや細長い球形の蒴果だが、結実することはまれ。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)103、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)319、f. 141: 2 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄県、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 過度の刈り取り(掃除)や整備、草地の遷移。 |
必要な保全対策 | 結実率がきわめて低いため、整備にあたっては株を移植することが重要である。 |
改訂の理由 | 「選定理由」で述べたことのほかに、府内ではジャコウアゲハの事実上唯一の食草であることを重視した。 |
特記事項 | ジャコウアゲハの食草として知られる。 |
執筆者 近藤和男、赤松富子