種子植物
種子植物 セリ科
種子植物 セリ科
ヤマゼリ
Ostericum sieboldii (Miq.) Nakai
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の産地は限定的で、シカ食害のためか見られなくなったところが多い。 |
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形態 | 山の木陰にはえる多年草。葉は2~3回3出複葉で小葉は薄く、長さは3~6cmの卵形から広披針形で、丸みを帯びた粗い鋸歯がある。茎は中空。花は白色、大散形花序に付き、5個の花弁の先は内側に曲がる。花序の枝は鋭い4~5稜形で、稜上に短毛がある。総苞片(大花序の苞片)と小総苞片(小花序の苞片)は狭披針形、無毛で、縁が膜質。萼歯はほぼ正三角形。果実は2個の分果からなり長さ5~7mm、やや扁平な卵状楕円形。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)289、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)31 |
分布 | 本州(太平洋側中心)、九州(東側)、朝鮮半島、中国大陸北部。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | シカの食害、森林開発。 |
必要な保全対策 | シカの食害に対する防護策が必要。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
特記事項 | 府内では石灰岩・緑色岩地域に分布している。 |
執筆者 光田重幸