種子植物
種子植物 キク科
種子植物 キク科
キクタニギク(アワコガネギク)
Chrysanthemum seticuspe (Maxim.) Hand. -Mazz. f. boreale (Makino) H. Ohashi et Yonek., Chrysanthemum boreale (Makino) Makino
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
---|---|
2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の自生地は限定的で、外来個体との交雑も憂慮される。 |
---|---|
形態 | 乾いた崖や、山麓の土手などにはえる多年草。茎は叢生し、葉は互生、長卵形で中~深裂する。10~11月に、茎の先端に多数の頭花を付ける。舌状花は短く多数で、中心の筒状花も多い。痩果には冠毛がない。 ◎参照 原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)61 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸北部。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域(現状不明)、京都市域(和名のもとになった京都市東山区菊谷では絶滅)、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 遷移の進行、外来個体との交雑。 |
必要な保全対策 | 樹木の除伐、外来個体の除去。 |
改訂の理由 | 「選定理由」および「生存に対する脅威」で述べたように、本種の生存基盤は近年急速に悪化している。環境省の準絶滅危惧指定も、同様の理由に基づく。 |
特記事項 | 京都府内では、石灰岩・緑色岩の地域に出現する傾向がある。 |
執筆者 近藤和男、光田重幸