種子植物
種子植物 ハマウツボ科
種子植物 ハマウツボ科
クチナシグサ
Monochasma sheareri (S. Moore) Maxim., Monochasma sheareri (S. Moore) Maxim. var. japonicum Maxim.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 花崗岩地などの痩せ地にはえ、以前はそれほどまれではなかったと思われるが、近年ではめったに見かけなくなった。 |
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形態 | 越年草とされることが多いが、多年草的な生活を送るともいわれる。葉は対生し、長さ2~3cm、幅2~4mmの線形から線状披針形。花は長さ約1cmの唇形、淡紅色。萼は4裂し、萼筒は花期に長さ6~10mmm。萼筒の下に、萼片に似た2個の苞葉が付く。果実は長さ6~8mm。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)113、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)129 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 遷移の進行、道路の新設、拡幅。 |
必要な保全対策 | 稀少種であることの周知、工事前の入念な調査。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。シカの食害は認められていないが、遷移の進行などで確実に減ってきている。 |
特記事項 | 半寄生の植物であり、栽培は不可能に近い。寄主はササなどのイネ科が中心といわれる。 |
執筆者 光田重幸