種子植物
種子植物 ナデシコ科
種子植物 ナデシコ科
タチハコベ
Moehringia trinervia (L.) Clairv.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 国レベルでの稀産種で、府内でも記録はわずかである。ただ、花期以外は認識が難しく、もう少し広く分布している可能性がある。2002年版レッドデータブックでもれていたと考えられる種類の一つである。 |
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形態 | 山地の林縁や疎林下に生育する一年草または越年草。茎は細くて、高さ10~20cm。葉は対生し卵形から広卵形で3脈があり、下部に付く葉には柄があって長さ7~25mm。花期は春から夏。花は白色で小さい。草姿はハコベに似ているが、花弁が裂けないことなどが異なり、別属になっている。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)35、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)266、f. 117: 2 |
分布 | 北海道、本州(暖地にはまれ)、四国、九州、台湾、西アジア、ヨーロッパ。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域(現状不明)。石灰岩地に見られることが多いといい、今後の調査が必要。 |
生存に対する脅威 | 道路の新設・拡幅、遷移の進行。 |
必要な保全対策 | 工事にあたっては、事前の調査を綿密にする。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
執筆者 光田重幸