種子植物
種子植物 ラン科
種子植物 ラン科
コケイラン
Oreorchis patens (Lindl.) Lindl.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では山地の森林地帯に分布しているが、近年見ることがまれになっている。 |
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形態 | 山の木陰にはえる多年草。地下に卵形から卵球形の偽球茎があり、1~2個の葉と1個の花茎を出す。葉は倒狭披針形から線状倒披針形で長さ20~30cm、幅1~3cm、鋭尖頭、表面はひだがある。花期は5~7月。花茎は直立し高さ30~40cm、10~40個の黄褐色の花が総状花序に付く。萼片と側花弁は長さ8~10mmの披針形で、先端はやや鈍頭。唇弁は倒卵形、萼片と同長で基部近くで3深裂し、白色で紅紫色の斑点がある。距はない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)228、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)58. |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、南千島、カムチャツカ、サハリン(樺太)、朝鮮半島、ウスリー、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域、京都市域、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 園芸採集、造成工事、シカの食害(調査不充分)。 |
必要な保全対策 | 園芸採集の自粛、森林環境の維持。 |
改訂の理由 | 「生存に対する脅威」の項にあるような原因で、近年の減少が著しい。 |
特記事項 | 別属のエビネ類に似ているので、ササエビネの通称がある。 |
執筆者 山本義則、澤田徹