種子植物
種子植物 ラン科
種子植物 ラン科
ユウシュンラン
Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume var. subaphylla (Miyabe et Kudo) Ohwi
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
---|---|
2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 2002年版レッドデータブック発行後、近畿でははじめて府内で発見されたもので、個体数も少ないが管理安定地にあるため、このランクで掲載する。 |
---|---|
形態 | 山地森林の腐植の中にはえる多年草。茎の高さは通常15cm以下。ギンランに似ているが、葉は退化して鱗片状や鞘状、もしくは長さ2cm以下で淡緑色。花数は少なく通常2~5個、淡いクリーム色を帯びた白。初夏に咲く。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)208、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)30 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域。 |
生存に対する脅威 | 産地局限、踏みつけ。 |
必要な保全対策 | 生育地が限定されているため、踏みつけが問題である。柵で囲うなどの保護が望ましい。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
特記事項 | ギンランが腐生植物へ移行する過程を示すものとして、学術的価値が高い。和名は本変種の発見と研究に功績があった工藤祐舜氏に因む。 |
その他 | 日本固有変種 |
執筆者 光田重幸