種子植物
種子植物 トチカガミ科
種子植物 トチカガミ科
ヤマトウミヒルモ
Halophila nipponica John Kuo, Halophila ovata auct. non Gaudich.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 2006年に記載された新種で、内村らによって舞鶴湾から報告されている。群落規模・個体数ともに不明であるが、注意を喚起するためこのランクで掲載する。 |
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形態 | 砂地の海底に生育する多年生草本。葉は海中に直立し、茎は細長く砂地中を這う。茎の各節から海中に葉を伸ばす。葉は長さ2cm前後、幅1cm前後で、楕円形で黄緑色から緑色。葉柄は細長く白色。葉は薄く、細胞層は1~数層、楕円形で長さ18~5mm、幅10mm程度。雌雄異株。 |
分布 | 本州(関東、能登以西)、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域(舞鶴湾、天橋立)。 |
生存に対する脅威 | 浅い海底砂地に生育するもので、浚渫によって壊滅的な打撃を受ける。護岸工事、水質悪化にも注意が必要。 |
必要な保全対策 | 海岸工事の際の事前調査。 |
改訂の理由 | 2002年版レッドデータブックの刊行以降に新種記載され、府内からも生育が報告されたため。 |
特記事項 | ◎参照 Uchimura et al. (2006): Bull Natn Sci Mus, Tokyo, Ser. B, 32(3), pp. 129-150. |
執筆者 赤松富子、光田重幸