種子植物
種子植物 サトイモ科
種子植物 サトイモ科
キシダマムシグサ(ムロウマムシグサ)
Arisaema kishidae Makino ex Nakai
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内ではもともと稀産種で、産地は数えるほど。近年では森林が暗くなり、ほとんど見かけなくなった。 |
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形態 | 湿りがちの谷間などにはえる多年草。葉は2枚、それぞれ5小葉からなる。仏炎苞の先端は尾状に伸張する。花期は早く、4~5月。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)133、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)204 |
分布 | 本州(東海から近畿)。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(調査不充分)、南丹地域、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林の遷移、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 暗いスギ林などでは、移植も必要になる。産地は公表すべきではない。 |
改訂の理由 | 個体数から見て、2002年版で取り上げるべきものだったと思われる。森林環境の悪化により、近年減少が著しい。 |
特記事項 | 府内から報告されているアオテンナンショウは、本種の誤認であるという意見がある。ムロウマムシグサともいうが、ムロウテンナンショウとの混同を避けるため、その名前は使われない傾向にある。 |
執筆者 山本義則、澤田徹