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種子植物 ラン科
キエビネ
Calanthe striata R. Br.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
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選定理由 | 府内には以前から知られていたが、植栽と判断されていた。ところが昭和30年代から原生林状態の中でも目撃されていたことがわかり、自生であるとの結論になった。 |
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形態 | エビネ類の中で鮮黄色の花を付けるのは本種だけである。全体に大型で、花も大きい。 ◎参照 原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)56 |
分布 | 紀伊半島、中国、四国、九州、韓国(済州島)。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(現状不明)。 |
生存に対する脅威 | 園芸採集、森林伐採。 |
必要な保全対策 | 上記の禁止はもちろん、無菌培養などで増殖し、系統保存する段階にある。中丹地域にはかなり豊富に自生していたところがあり、昭和40年代まで山野草愛好家は盛んに採りに行っていたとの情報がある。 |
改訂の理由 | 執筆者のひとり光田重幸は昭和40年代に中丹地域で自生を確認しているが、2002年版レッドデータブックでは掲載が見送られた。現地(複数)の情報から、かなりの個体数が自生地にあったことが判明している。現在では丹後半島で少数の残存が確認されているのみである。 |
執筆者 光田重幸、赤松富子