種子植物
種子植物 サトイモ科
種子植物 サトイモ科
ヤマトテンナンショウ
Arisaema longilaminum Nakai
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 2002年版レッドデータブック発行以後新たに府内で見出された。個体数30前後と少なく、絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 林縁などにはえる多年草。葉は2個。マムシグサに似ているが小葉は細く、苞片の先は長く伸びる。花はこの類では最も遅く、5月下旬~6月中旬。 ◎参照 原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)207、日本のテンナンショウ(北陸館)208 |
分布 | 本州(中部から近畿)。近畿では奈良県、三重県、京都府に分布する。 ◎府内の分布記録区域 山城地域(詳細は非公表)。 |
生存に対する脅威 | 園芸採集、植生の遷移。シカ類が食べないため、食害による絶滅の危険性はないと考えられる。 |
必要な保全対策 | 生育地が暗くならないよう、樹木などの除伐をする。 |
改訂の理由 | 2012年に府内山城地域で、少数の個体が自生しているのが初確認された。 |
特記事項 | マムシグサの一変異にする見解もあるが、全体が細いこと、花期が遅いことから、はっきりした独立種である。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 山本義則、光田重幸