種子植物
種子植物 サルトリイバラ科
種子植物 サルトリイバラ科
ヤマカシュウ(ヤマガシュウ、サイカチバラ)
Smilax sieboldii Miq.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の産地はきわめて少なく、個体数もわずかである。しかし山裾の礫の崩落地などにあって、遷移の起こりにくい状況のため、このランクで掲載する。シカの食害による状況は未調査で、場合によっては絶滅危惧種以上のレベルかもしれない。 |
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形態 | 山地の林縁や礫の崩落地に生育する蔓性の常緑性半低木。雌雄異株。茎に稜が多く、普通とげがある。葉は卵形で、長さ5~12cm、5脈あり、鋭尖頭、基部は心形、両面無毛で光沢がある。花は散形花序に付き、花被片は長楕円形、長さ4~5mm、斜開または平開し、先は少し外曲する。液果は球形で紫黒色に熟す。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)50、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)96、f. 68: 4-5 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 森林開発、土地造成。 |
必要な保全対策 | 府内では非常にまれなものであることを周知する。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
特記事項 | 荒地やとくに蛇紋岩・石灰岩地帯に多いといわれる植物で、近畿では広く分布するが、府内ではまれで、情報が少ない。 |
執筆者 田中徹、澤田徹