種子植物
種子植物 キク科
種子植物 キク科
イソギク
Chrysanthemum pacificum Nakai, Dendranthema pacificum (Nakai) Kitam.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 日本海側での分布は人為的なもの(逸出)とされることがあるが、その根拠は不明で、山口県や島根県にも産地が知られている。ハマナデシコなどと同様に自然分布と考えるのが自然である。学術上の価値が高い。 |
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形態 | 海岸部の岩場や斜面にはえる多年草。葉は長さ4~8cmで厚く、裏面には白毛が密生。葉裏の毛は葉縁まであるので、表面から見ると葉が白く縁取られているように見える。花は10月の末から11月にかけて咲く。舌状花を欠く。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)165、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社 63版)59、f. 17; 2、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)59 |
分布 | 本州(太平洋側は関東南部から静岡県御前崎まで、日本海側は京都府から山口県まで)。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域。 |
生存に対する脅威 | 海岸開発、栽培キクとの交雑、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 学術上貴重なものであることを周知する。 |
改訂の理由 | 「選定理由」で触れたことのほかに、サトギク(イエギク)との交雑で純粋種が失われてきている。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 光田重幸