種子植物
種子植物 ムラサキ科
種子植物 ムラサキ科
スナビキソウ
Heliotropium japonicum A. Gray, Messerschmidia sibirica (L.) L.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 近畿ではまれな植物であり、府内にはややまとまった個体数があるが、生存基盤は危うい。 |
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形態 | 海岸の砂浜にはえる多年草。長い地下茎を砂中に伸ばして繁殖する。茎は高さ約30cm、倒披針形から長楕円状披針形の葉を密に付ける。表裏ともに伏毛がある。5~8月に茎の先端に短い巻散花序を付ける。花は白色で中心部が黄色く、径約4mm。花冠は5裂。子房は4室に分かれ、4個の分果をつくる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)63、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)200 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、シベリア南部。ヨーロッパ。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域。 |
生存に対する脅威 | 海浜開発、車の乗り入れ。 |
必要な保全対策 | 近畿でも貴重な植物であることを周知する。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
特記事項 | 大陸系の遺存種と考えられ、近畿では現在兵庫県と京都府の日本海岸砂浜にだけ残っている。アサギマダラが吸蜜に訪れるため、チョウの愛好家による観察会が開かれており、踏みつけ等による憂慮面もある。2012年、礫浜(20センチ以上の)でも生育を確認した。 |
執筆者 赤松富子、高木俊夫