種子植物
種子植物 カヤツリグサ科
種子植物 カヤツリグサ科
タニガワスゲ
Carex forficula Franch. et Sav.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 山地の湿地や渓流のほとりなど、産地が限られ、個体数も少ない。 |
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形態 | 渓流やときに山間の溜池畔などに生育する多年草。根茎は短く、密に叢生し大きな株をつくる。葉は細く、幅2~4mm。花茎は長さ30~70cmになり、頂部に3~6個の小穂を付ける。雌鱗片は側面が黒紫色で、中肋は緑色、果胞より短い。果胞は長さ3~3.5mm、平滑で嘴は長く、縁に小歯があり、口部は鋭く2裂する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)164、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)297、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)154-155 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 渓流の改修(護岸工事など)、山間の湿地開発。 |
必要な保全対策 | 見かけが目立たないため、稀少種と気づかれぬまま諸開発の犠牲となりやすい。山間の湿地開発や谷川の改修などに先立つ、詳細な生物調査が必要であり、そのうえで諸開発の適否を判断すべきである。 |
執筆者 津軽俊介、光田重幸