種子植物
種子植物 サトイモ科
種子植物 サトイモ科
コウキクサ
Lemna minor L.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 村田源著『近畿地方植物誌』(2004)151頁に「淀」、「深泥池」が記録されているだけで、そのうち深泥池については絶滅したと考えられる(三木 1929)。近年では、亀岡市の溜池と京田辺市・木津川河川敷の水溜まりで生存が確認された。 |
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形態 | 常緑の浮遊植物。葉状体は広楕円形、ほぼ左右対称で、やや厚みがある。葉脈は不明瞭。根は1本で、根端は鈍頭、根鞘基部に翼がない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)141、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)187、日本水草図鑑(文一総合出版)72 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、北半球の温帯。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(詳細不明)、南丹地域、京都市域(絶滅)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 溜池の埋め立てや改修、農薬(とくに除草剤)使用、水路の改修。 |
必要な保全対策 | 溜池の埋め立てなどに先立つ詳細な生物調査が必要であるとともに、ウキクサ類が生育できる環境の保全が必要である。安易な開発が今までのように許される時代ではない。 |
特記事項 | 近年はムラサキコウキクサを別種として扱うが、府内のものはまだ充分検討されていない。 |
執筆者 津軽俊介、光田重幸