種子植物
種子植物 サトイモ科
種子植物 サトイモ科
オオハンゲ
Pinellia tripartita (Blume) Schott
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 過去には京都府内各地で標本の採集例があるが、近年はまれにしか見かけなくなった。 |
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形態 | 林縁や日陰の沢沿いに見られる、高さ20~60cmになる多年草。岩盤が近くて土壌の浅いところであることが多い。球茎は偏球形で、径3~5cm、上部から根を出す。葉は1~4個、20~45cmの葉柄があり、カラスビシャクと異なり途中にむかごを付けない。葉身は3深裂し、裂片は広楕円形から楕円形、長さ8~20cm、幅3.5~12cm、先端は少し尾状に伸びる。花は6~8月に咲き、仏炎苞は緑色または帯紫色で、長さ6~10cm。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)128、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)196 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、奄美大島、沖縄県。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 山地の開発。林道の拡幅や新設。園芸採集。 |
必要な保全対策 | 山地の開発、林道の拡幅や新設に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで諸開発の適否を判断すべきである。園芸採集の禁止とモラルの涵養。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 津軽俊介、光田重幸