種子植物
種子植物 イネ科
種子植物 イネ科
イヌアワ
Setaria chondrachne (Steud.) Honda
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 現在、丹波高原地帯、京都市域中・北部の各地で見ることができるが、個体数が少ない。 |
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形態 | 林下や日陰の沢沿いにはえる多年草。根茎は葉が変化した鱗片に覆われる。稈は高さ50~80cm。葉は長さ20~40cm、幅5~15mm、質はやや薄く、葉縁はざらつき、葉鞘の縁には毛がはえる。花は8~10月、円錐花序に咲く。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)100、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)365、日本イネ科植物図譜(平凡社)600 |
分布 | 本州(東北南部以西)、四国、九州、済州島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 山地開発。林道の拡幅や新設。 |
必要な保全対策 | 稀少種と気づかれぬまま諸開発の犠牲となりやすい。山地開発、林道の拡幅や新設に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで諸開発の適否を判断すべきである。 |
特記事項 | エノコログサ類のなかで唯一森林と結びついた種類であり、学術的に興味深い。 |
執筆者 津軽俊介、光田重幸