種子植物
種子植物 イネ科
種子植物 イネ科
イブキヌカボ
Milium effusum L.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 丹波高原や京都市北東部の山地にかなりあったが、近年まれに見かけるのみとなった。 |
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形態 | 軟らかい無毛の多年草。茎は高さ60~120cm。葉身は長さ10~20cm、幅6~15mm。葉舌は高さ3~10mm。円錐状花序は直立または先が垂れ、長さ15~25cm、幅7~12cm。枝は2~5個輪生し、横あるいは少し下向きに開く。花は6~7月に咲き、小穂は有柄、淡緑色で長さ3~3.5mm、1小花よりなる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)119、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)357、日本イネ科植物図譜(平凡社)102 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州の温帯林や付近の草原。北半球の温帯、亜寒帯に広く分布。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(中・北部)。 |
生存に対する脅威 | 山地開発。林道の拡幅や新設、遷移の進行。 |
必要な保全対策 | 稀少種と気づかれぬまま諸開発の犠牲となりやすい。山地開発、林道の拡幅や新設など諸開発に先立つ詳細な生物調査が必要であり、そのうえで諸開発の適否を判断すべきである。 |
執筆者 津軽俊介、光田重幸