種子植物
種子植物 イネ科
種子植物 イネ科
スズメガヤ
Eragrostis cilianensis (All.) Link ex Janchen
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | かつては普通にあったが、近年見かけることが非常にまれとなった。 |
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形態 | 道端や草地に見られる一年草。茎は平滑、下部が平伏し、先が斜上ないし直立する。葉舌は白色、毛状。葉鞘は無毛、鞘口に長毛がある。茎以外のほぼ全体に腺点があり、粘り、悪臭がする。花は8~10月、花序は円錐形、花序の分岐点には腋毛がある。小穂は扁平、長さ4~10mm、幅2.5~3.5mmの披針形。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)106、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)331 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄県、世界の温帯から熱帯。 ◎府内の分布記録区域 京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 草地開発。農道の拡幅、河川改修、外来種との競合(調査不充分)など。 |
必要な保全対策 | 目立たない植物であるため、稀少種と気づかれぬまま諸開発の犠牲となりやすい。開発や道路の拡幅、河川改修に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで諸工事の適否を判断すべきである。 |
特記事項 | 畑地などに見られるものは、現在ではほとんどが外来種のコスズメガヤである。 |
執筆者 津軽俊介、光田重幸