種子植物
種子植物 タヌキモ科
種子植物 タヌキモ科
ホザキノミミカキグサ
Utricularia caerulea L., Utricularia racemosa Wall. ex Walp.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では湿地の開発や環境変化により、産地が減少している。 |
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形態 | 日当りのよい貧栄養な湿地にはえる小型の多年性食虫植物。根茎は細く地中を横走し、捕虫嚢をまばらに付け、ところどころで2~3mmの単生する根生葉を付ける。花茎は細く、高さ5~20cmで直立し、数個の鱗片葉を楯状に付ける。花柄はごく短く、鱗片葉と同形の苞葉が付く。果実は丸い。花が細長く距が前方に著しくつき出ること、果実が丸いことで、ムラサキミミカキグサから区別される。ミミカキグサの花は黄色で、果実は耳掻き形。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)138、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)121 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、台湾、東南アジア、南アジア(インドまで)、太平洋諸島。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 湿地の開発、湿地の遷移による暗化。 |
必要な保全対策 | 生育地は小規模な湿地が多いため、存在に気づかれないまま消滅する事例が多いと思われる。 |
特記事項 | 湧水のある貧栄養湿地に生育する。しばしばミミカキグサとともに生育する。 |
執筆者 角野康郎、光田重幸