種子植物
種子植物 ハマウツボ科
種子植物 ハマウツボ科
オオヒキヨモギ
Siphonostegia laeta S. Moore
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 府内では自生地が失われ、崖地や岩上に残っているだけのところが多い。 |
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形態 | 低山のやや乾いた草地にはえる一年草で、茎は斜上して30~70cm、茎・葉とも腺毛が密生。8~9月、葉腋ごとに1花を付ける。花冠は灰黄色で長さ2.8cm、上唇は先が狭まらず切形で、2裂しない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)114、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)136 |
分布 | 本州(関東、中部、近畿、中国)、四国(瀬戸内海側)、中国大陸中南部。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 斜面の改変工事、遷移の進行、草地開発。 |
必要な保全対策 | 自生地周辺での道路工事のとき、斜面の岩にセメントを吹きつけたり、コンクリート壁を造って崩土を完全に止める工事は、本種の生育地を奪う結果になる。自生地での土地造成の自粛も必要である。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸