種子植物
種子植物 ナス科
種子植物 ナス科
ハシリドコロ
Scopolia japonica Maxim.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では生育地がきわめて限られている。 |
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形態 | 谷間のやや陰湿地の木陰にはえる多年草。茎は高さ30~60cm、全体に毛はない。葉は互生して、軟らかく大きい。4~5月、花は葉腋からぶら下がって咲く。外面は暗紅紫色、内面は黄緑色。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)92、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)155 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域北部。 |
生存に対する脅威 | 薬用採集、林道の新設や拡幅。 |
必要な保全対策 | 林道の新設や拡幅工事に先だって、生物調査を綿密にする。 |
特記事項 | 『京都府草木誌』には載っていない。薬用資源として採集され、しかも生育が遅いため、しだいに少なくなってきている。有毒植物であるが地下茎を乾燥したものがロート根とよばれ、目薬や鎮痛剤の原料となる。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸