種子植物
種子植物 セリ科
種子植物 セリ科
ムカゴニンジン
Sium ninsi L., Sium sisarum auct. non L.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内には本種の生育に適した立地が少なく、土壌乾燥化の影響を受けやすい。 |
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形態 | 湿地や水中にはえる多年草で、根は太い。茎は直立し高さ30~80cm。上部の葉は3出複葉、下部の葉は単羽状複葉。小葉はほとんど無柄で、円形から細長いものへと変化する。葉腋に秋の末にむかごを付ける。花は9~10月に開き、萼裂片はごく小さい。果実は長さ約2mmの卵球形で、2個の分果がくっついたもの。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)283、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)16 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域、山城地域(相楽地区)。 |
生存に対する脅威 | 池沼・湿地開発、土地造成。 |
必要な保全対策 | 開発や工事を行なう場合には、事前の生物調査を綿密にする。ムカゴニンジンが生育するような湿地や池沼には、ほかの稀少生物も見られることが多い。 |
執筆者 田中徹