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種子植物 セリ科
ドクゼリ
Cicuta virosa L.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
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選定理由 | 府内には本種の生育に適した立地が少なく、自生地が限られている。 |
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形態 | 水辺にはえる多年草で、地下茎は太く緑色で節がありときに水面に浮いている。茎は中空で高さ約1mになる。葉は2~3回羽状複葉で、小葉は長楕円状披針形で鋸歯がある。6~8月、多くの花序を出して白花を開く。花序に総苞はない。果実はほぼ球形。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)284、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)14 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、千島、サハリン(樺太)、中国大陸、カシミヤ、シベリア、ヨーロッパ。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域(現状不明)、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 池沼・湿地開発、土地造成。 |
必要な保全対策 | 工事や開発を行なう場合には、事前の生物調査を綿密にする。 |
特記事項 | 毒草なので恐れられるが、注意すればセリと間違うようなものではない。 |
執筆者 田中徹、光田重幸