種子植物
種子植物 マメ科
種子植物 マメ科
エビラフジ
Vicia venosa (Willd. ex Link) Maxim. subsp. cuspidata (Maxim.) Y. Endo et H. Ohashi var. cuspidata Maxim., Vicia deflexa Nakai
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 近畿では京都府と滋賀県にのみ分布域をもつ。府内では自生地は限られている。近年シカの食害のためか、個体数の減少が著しい。 |
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形態 | 山地の渓側などにはえ直立する多年草。葉は8~12小葉をほぼ対生に付け、巻きひげは発達しない。小葉は披針形で先端は長く尖る。花期は6~9月。花は紅紫色。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)199、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)107 |
分布 | 本州、九州、朝鮮半島。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域(現状不明)、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 森林開発、道路工事、土地造成、シカの食害などが減少の主要因である。道路沿いの林縁にはえることが多いので工事の影響を受けやすい。 |
必要な保全対策 | 府内では稀少なものであることを周知し、事前の生物調査を綿密にする。 |
特記事項 | 最近の研究で、府内のものは変種のビワコエビラフジとして分離された。地下に走出枝を出すのが特徴である。 |
執筆者 田中徹、光田重幸