種子植物
種子植物マメ科（ネムノキ科）

サイカチ（カワラフジノキ）

Gleditsia japonica Miq.

選定理由	分布域は広く、各地に有用植物として利用された大木が残っているが、府内では非常に少ない。
形態	川岸や原野の水辺にはえる落葉高木。幹には枝の変化した分岐刺がある。花は5～6月、黄緑色。莢果は広線形、ねじれて長さ20～30cm、無毛、濃紫褐色に熟す。 ◎参照　日本の野生植物木本Ⅰ（平凡社）236、原色日本植物図鑑木本編Ⅰ（保育社）357
分布	本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域　中丹地域（栽培か詳細不明）、南丹地域、京都市域。
生存に対する脅威	河川開発、森林伐採、道路工事など。
必要な保全対策	大木であるので、伐採せずにそのまま保全を考える。
特記事項	果皮にあたる莢にサポニンを含み、洗濯用の界面活性剤として使われた。

執筆者　田中徹、光田重幸

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準絶滅危惧種