種子植物
種子植物 ユキノシタ科
種子植物 ユキノシタ科
コガネネコノメソウ(オオコガネネコノメソウ)
Chrysosplenium pilosum Maxim. var. sphaerospermum (Maxim.) H. Hara
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 今回の調査でいくつかの産地が確認できたが、府内の産地は依然局所的である。 |
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形態 | 深山河川原流域の水のしみ出した林内の湿地にはえる多年草。花後に走出枝を出し、茎に白柔毛がある。葉は対生し扇円形で幅5~13mm。花は黄色。草姿はヤマシロネコノメによく似ているが、雄しべの葯がヤマシロネコノメは萼裂片より飛び出すのに対し、コガネネコノメソウは萼裂片の中に収まる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)160、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)143、f. 69: 4 |
分布 | 本州(福島県以南)、四国、九州、済州島。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 自然度の高い落葉樹林の伐採、林道の新設や拡幅、登山者の踏みつけ。 |
必要な保全対策 | 工事をする際には、事前の詳細な生物調査が必要である。 |
特記事項 | 京都西山周辺の植物目録図版1にコガネネコノメソウとあるのは、ヤマシロネコノメである。府内からはオオコガネネコノメソウの記録もあるが、現在の見解では区別しない。 |
執筆者 西沢信一、山本義則