種子植物
種子植物 ガマ科
種子植物 ガマ科
ヤマトミクリ
Sparganium fallax Graebn.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 池沼・溜池の埋め立て、改修工事、水質汚濁の進行で全国的に産地が減少しているが、府内においても生育適地が少なくなっている(村田 2001)。 |
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形態 | 通常は高さ50~100cmの抽水植物。花序は分枝しない。雌生頭花の花序が花茎と合着して腋上性になることで腋性または着生のナガエミクリと識別できる。ミクリは花序が分枝する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)142、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)418、日本水草図鑑(文一総合出版)80、京都西山周辺の植物目録図版13 |
分布 | 本州、四国、九州、アジア東部。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、京都市域(現状不明)、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 池沼・溜池の埋め立て、改修工事、水質の悪化。 |
必要な保全対策 | 水田の溝や水路にはえるものは、しばしば溝掃除で捨てられている。指導が必要である。小規模な工事でも生育地付近のものには、事前の詳細な生物調査が必要である。 |
特記事項 | 流水域にはまれで、池沼や溜池などの浅水域に生育する。 |
執筆者 角野康郎、光田重幸