種子植物
種子植物 ヒガンバナ科
種子植物 ヒガンバナ科
ギョウジャニンニク(エイザンニンニク)
Allium victorialis L. subsp. platyphyllum Hulten
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 北地にはえる植物であり、府内では現在わずかに残るのみで、絶滅が危惧される。 |
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形態 | 深山の林下に群生する多年草で、強いネギ臭がある。葉は長楕円形で無毛、先は鈍頭。葉鞘は長く茎を包む。花期は6~7月。茎頂に淡黄白色の小花を多数散形状に付ける。ネギ属のなかで葉が扁平で長楕円形になるのは本種のみである。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)36、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)122、f. 91: 1、京都植物24: 92 |
分布 | 本州(鳥取県以東)、北海道、千島、サハリン(樺太)、朝鮮半島、中国大陸北部、カムチャツカ、アムール、シベリア東部。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域(情報のみ)、京都市域北部。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、食用のための採集が減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 山林の伐採や手入れの際には、林床の植物にも配慮が必要である。 |
特記事項 | エイザンニンニクという名称(別名)は、古くは比叡山に自生していたことを示す。岩崎灌園の『本草図譜』に「城州叡山にも自生あり」、小野蘭山の『本草綱目啓蒙』には「古は城州比叡山にも自生ありというが今はなし」とある(村田 1999b)。ネギ属は現在はヒガンバナ科に含められている。 |
執筆者 田中徹