種子植物
種子植物 キク科
種子植物 キク科
ヤマジノギク(アレノノギク)
Aster hispidus Thunb., Heteropappus hispidus (Thunb.) Less.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 生育地が限られ、個体数も少ない。 |
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形態 | 貧栄養地の草地にはえる越年草~二年草。茎は高さ30~100cm、葉は互生して倒披針形で長さ5~7cm、両面まばらに毛がある。下部の葉は花期に枯れる。茎の上部で分枝して10~12月頭花を付ける。舌状花の痩果の冠毛は短く、筒状花の痩果の冠毛は長い。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)199、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)84、f. 27: 5 |
分布 | 本州(中部以西)、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸東北部。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(現状不明)、南丹地域、山城地域(野生絶滅)。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、遷移の進行。 |
必要な保全対策 | 自然にまかせず草地を管理する。開発されるところのものは、系統保存が重要。 |
特記事項 | 貧栄養地で草木が茂らず、自然草地が残っているところにだけ遺存している大陸系の種と考えられる。種子は秋に発芽し、一部は翌年の秋に開花するが、多くは翌々年以降に開花する。 |
執筆者 高木俊夫、赤松富子