種子植物
種子植物 キク科
種子植物 キク科
シマカンギク
Chrysanthemum indicum L., Dendranthema indicum (L.) Des Moulins
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 日当りのよい山麓に見る多年草で、八瀬西塔(1936)の記録はあるが、近年ここでは見られなくなった。1997年、府北部の沿岸部でも自生しているのが見出された。 |
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形態 | 茎ははじめ上に向くが後に横に倒れて上部が立ち、高さ30~80cm。葉身は長さ長さ3~5cmの洋紙質で羽状に中~深裂する。10~12月、頭花はまばらに繖房状に付き、舌状花は黄色。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)167、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)61 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(詳細不明)、京都市域(現状不明)、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、土地造成。 |
必要な保全対策 | 山麓地は知らないまま開発される可能性が高い。その地域の詳細な生物調査が必要である。 |
特記事項 | アブラギクとよばれることもある。イエギクとの雑種をサンインギクといい、花は黄色から白で、山城地域に見られる。シマカンギクには4倍体と6倍体が知られており、イエギクと交雑するのは6倍体であるという。府内のものの染色体数は調べられていないが、山城地域と近い奈良県側生駒山系のものは6倍体であることが知られている。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸