種子植物
種子植物 シソ科
種子植物 シソ科
ジュウニヒトエ
Ajuga nipponensis Makino
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の産地や個体数が少なくなった。 |
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形態 | 山地の明るい乾いた道端や崖地にある多年草。茎は基部から群がって出て、高さ10~20cm、全体に白い毛がある。葉は対生し、柄があり、長楕円形で大きな鋸歯がある。4~8月、葉腋に花穂を出し、淡紫色で唇形の小花を輪生する。花穂は長さ4~8cm。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)74、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)190 |
分布 | 本州、四国。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、土地造成による自生地の消滅、園芸用採集。 |
必要な保全対策 | 都市の近郊では、開発前に詳細な生物調査が必要である。 |
特記事項 | 近年ジュウニヒトエと称してセイヨウキランソウが栽培されている。ジュウニヒトエは、『中国植物志』26巻に中国大陸にも野生すると書かれているが、再検討を必要とする。ジュウニヒトエとキランソウの雑種とされるジュウニキランソウを中丹地区などで見ることがある。かつてはもう少し広い範囲で府内に分布していたのかもしれない。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸