種子植物
種子植物 リンドウ科
種子植物 リンドウ科
イヌセンブリ
Swertia tosaensis Makino, Swertia diluta (Turcz.) Hook.f. et Thomson var. tosaensis (Makino) H. Hara
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 生育地が限られていて、個体数も少ない。 |
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形態 | 山野の貧栄養湿地の周辺にはえる一年草(越年草)で、茎は直立し高さ5~35cmで四角ばり、分枝する。葉は広くて、下部のものは長楕円状披針形、長さ2~5cm。10~11月茎の頭部から柄を出し、白色でわずか淡紫色の条がある花を付ける。センブリに似るが苦味は少ない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)35、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)216、f. 67: 4. |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、千島、オホーツク海沿岸、サハリン(樺太)、カムチャツカ。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(詳細不明)、南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 湿地開発、池沼開発、植生の遷移。 |
必要な保全対策 | 湿地やその周辺にはまれな植物が多いので、開発前に調査を念入りにする。 |
特記事項 | 湿地植物とされることがあるが、本種は常時水に浸るような場所ではなく、周辺のやや乾き気味の斜面などに見られることが多い。そのため植生の遷移によって消失しやすいと思われる。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸