種子植物
種子植物 アリノトウグサ科
種子植物 アリノトウグサ科
タチモ
Myriophyllum ussuriense (Regel) Maxim.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 府内では生育地が限られており、個体数(株数)は急速に減少している。 |
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形態 | 沼や湿地にはえる多年草。水中にあるものは長さ50cm内外に伸びるが、水上に出て湿地にはえるときは高さ6~20cmとなる。葉は3~4個が輪生し、羽状に深裂し裂片は細い。水中と陸上で顕著な異形葉を示す。花は雌雄異株で上部の葉腋に付く。花期は6~9月、雄花の花弁は4個で長さ約2mm。雌花の花柱は4裂し毛がある。ほかのMyriophyllum(フサモ属)の種にくらべて、本種は雌雄異株で、茎は枝を分けず、葉はすべて小さく、気中葉は針状となってほとんど分裂しない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)270、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)36、日本水草図鑑(文一総合出版)136 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、台湾、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー、アムール。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域(情報のみ)、京都市域南部。 |
生存に対する脅威 | 湿地開発、水域の埋め立て、水質汚濁が減少の主要因であるが、帰化水草による競合の影響も考えられる。 |
必要な保全対策 | 湿地、沼の開発、改修の際には詳細な調査が必要である。 |
執筆者 田中徹