種子植物
種子植物 バラ科
種子植物 バラ科
カワラサイコ
Potentilla chinensis Ser.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 産地が限られ、個体数も少ない。 |
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形態 | 河川敷や海岸部の乾き気味の砂地などに見られる多年草。小さな個体は、ロゼット状に葉を展開する。開花個体の茎は葉柄とともに有毛で、高さ30~70cm。根出葉は羽状で15~29小葉。小葉は深裂し下面は綿毛があり白い。夏、径1cmの黄色花を付ける。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)180、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)134 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、アムール。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域(海岸砂地)、山城地域(河川敷)。 |
生存に対する脅威 | 海岸防風砂防工事、河川の護岸工事、遷移の進行、シナダレスズメガヤなどの外来種侵入による泥の堆積。 |
必要な保全対策 | ほかの草や樹木が満足に育たないような砂地に深く根を伸ばして生育するものであるから、過剰な水分があれば遷移が進行して消えてしまう。そういう特殊な立地にはえる稀少植物であることを周知し、対策を立てなければならない。種子はほこりのように小さいが、多量につくられる。開花まで時間はかかるが、種子からの栽培は比較的容易である。 |
特記事項 | 山城地域では、シナダレスズメガヤの繁茂によって生育地の砂が泥で覆われ、一部では壊滅的な被害が見られる。 |
執筆者 西沢信一、光田重幸