チシマネコノメ（チシマネコノメソウ、ミチノクネコノメ）

Chrysosplenium kamtschaticum Fisch. ex Ser.

選定理由	2002年版レッドデータブック発行以降に新たな産地がいくつか見つかり、地面を這うように育つことからシカの食害にも遭いにくいため、2002年版よりランクが下がった。
形態	軟弱な多年草。根生葉はロゼット状で花期も残る。全株無毛。花茎は20cmぐらいまでで淡緑か紅色を帯びる。茎葉は無いか1対の葉を対生し、扇状。花は径3～4mmで短柄があり、薄黄緑色。花後、走出枝を出す。 ◎参照　日本の野生植物草本Ⅱ（平凡社）158、原色日本植物図鑑草本編Ⅱ（保育社）141、f. 69: 10
分布	北海道、本州（岡山県以東の主に日本海側）、サハリン（樺太）、千島、カムチャツカ。 ◎府内の分布記録区域　丹後地域、中丹地域、南丹地域。
生存に対する脅威	森林開発、道路の新設・拡幅。
必要な保全対策	空中湿度が重要なので、周辺の森林を含めて保全することが重要である。
改訂の理由	「選定理由」に同じ。
特記事項	2002年版に絶滅危惧種として掲載された変種のミチノクネコノメソウは、現在の見解では本種と同一視されている。

執筆者　山本義則、西沢信一

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準絶滅危惧種