種子植物種子植物 ラン科
ウチョウラン
Ponerorchis graminifolia Rchb. f., Orchis graminifolia (Rchb. f.) Ts. Tang et F. T. Wang
| 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類（VU） |
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
| 選定理由 | 産地や個体数がきわめて少ない。 |
|---|---|
| 形態 | 山の湿った岩壁に着生する多年草。茎は斜上し、高さ10～20cm。葉は広線形で2～3枚、長さ7～12cm。花は紅紫色、5～6月頃数個が一方に傾いて付く。唇弁は3裂する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ（平凡社）200、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ（保育社）11、京都植物25（2）：12 |
| 分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域（情報のみ）、南丹地域（村田 2000）。 |
| 生存に対する脅威 | 山草栽培目的の採集。 |
| 必要な保全対策 | モラルの向上や栽培品の増殖によって、採集しないように図る。 |
| 特記事項 | 花が可憐なので、岩植えや砂植えとして栽培されることが多い。ただ現在は無菌培養やダンボール蒔き実生栽培によって苗が大量に生産され、山から採集する意味は園芸的にはなくなっている。府内のものは系統保存を試みる段階にあるほど減少している。 |
執筆者 村田源、光田重幸
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