種子植物
種子植物 ラン科
種子植物 ラン科
ムヨウラン
Lecanorchis japonica Blume
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 産地が限られ、個体数がきわめて少ない。 |
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形態 | 長い菌根を土と腐植との間にのばす多年生の腐生植物。落葉の多い、やや乾いた林にはえる。茎は高さ30~40cm、葉は短い袴状となって、緑葉はない。花は数個、5~6月頃に開き、はじめ汚白色、後に黄褐色となり、長さ約2cm。唇弁は3裂して中裂片の内側には長毛がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)206、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)28 |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(記録のみ)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 二次林の伐採と開発。 |
必要な保全対策 | 二次林でも自然度の高い林は皆伐や放置する事なく、適当に間伐して環境の安定を図ることが必要である。 |
特記事項 | 地域的には個体数がやや多いところも見受けられるが、確認された産地は府内ではわずかな一角にすぎない。一度地上茎を伸ばすと、数年は休む個体も見られる。菌根は長い場合には1本が1mに達する。踏まないよう注意が必要である。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 村田源、光田重幸