種子植物
種子植物 ラン科
種子植物 ラン科
サルメンエビネ
Calanthe tricarinata Lindl., Calanthe tricarinata Lindl. var. torifera (Schltr.) F. Maek.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 個体数が少なく、生育地もきわめて少ない。 |
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形態 | 落葉樹林内の地上にはえる常緑の多年草。葉は3~4個、やや厚くて光沢があり、倒卵状長楕円形、長さ10~25cm。花茎は高さ30~50cm。花は6~15個、総状にまばらに付く。側花被片は淡緑色、唇弁は朱紅褐色を帯び3裂。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)225、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)54 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、中国大陸西南部、ヒマラヤ。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 園芸用の採集、落葉樹林の伐採。 |
必要な保全対策 | 自然度の高い落葉樹林を伐採して植林化することを止め、園芸用の採集を自粛するよう、一般のモラル向上を図る。 |
特記事項 | 本種はヒマラヤ系の遺存種で、暑さに弱いため、平地での多年の維持はきわめて困難である。平地での継続的な栽培に成功した例はほとんどない。 |
執筆者 村田源、光田重幸