種子植物
種子植物 ラン科
種子植物 ラン科
シラン
Bletilla striata (Thunb.) Rchb. f.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 自生状態ではごくわずかしか見られない。 |
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形態 | 河川に沿った岩上や渓谷にはえる多年草。地下茎は扁円形で横につらなる。葉は数枚あって長さ10~30cm、幅1~3cm、一番上のは細く、最下のものは短い。花は3~7個付いて紅紫色または白色。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)217、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)48 |
分布 | 本州(福島県以南)、四国、九州、沖縄県、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 園芸用の採集、林道の開設。 |
必要な保全対策 | 園芸用に野生品の採集禁止、林道などの開設のときは群生地を避けて通す。 |
特記事項 | 花壇では古くから栽培され、白花品もある。岩や粘土質の層が下にあって木が育たないため、そこだけ草地になっているようなところに、野生品が遺存している。紅紫色の花を付ける植物では白花はまれであるが、本種は野生品でも白花が普通に混生する。 |
執筆者 村田源、光田重幸