種子植物
種子植物 ラン科
種子植物 ラン科
ナゴラン
Sedirea japonica (Lindenb. et Rchb. f.) Garay et H. R. Sweet, Aerides japonicum Lindenb. et Rchb. f.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
---|---|
2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 野生状態では近年まったく見られない。 |
---|---|
形態 | 常緑広葉樹林内の樹幹や岩上に着生する多年草。葉は狭い長楕円形で肉厚、表面中肋が凹み、長さ8~15cm。花は白色で淡緑を帯び、紫斑がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)235、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)68、京都植物25(2):11 |
分布 | 本州(小笠原・伊豆諸島、紀伊半島、伊豆七島、壱岐島、島根県(隠岐)から福井県(兵庫には記録なし))、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島南部。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域で「近くの山で採った」といって、庭に栽培されている。 |
生存に対する脅威 | 自然林の伐採、栽培用の採集。 |
必要な保全対策 | 自然度の高い林の伐採禁止。自然教育によって野生稀少種の採集をしないように、モラルを育てる。 |
特記事項 | 野生のものは近年まったく発見されず、すでに絶滅した可能性もあるが、もし野生と確定されれば日本海側の分布の東限にあたるため、系統保存を試みるべきものである。福井・京都のものも、栽培品であるという情報がある。 |
執筆者 村田源、光田重幸