種子植物種子植物 カヤツリグサ科
ヌマハリイ（オオヌマハリイ）
Eleocharis mamillata H. Lindb. var. cyclocarpa Kitag., Eleocharis mamillata H. Lindb.
| 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
| 選定理由 | 産地限定、個体数も非常に少ない。 |
|---|---|
| 形態 | 池のほとりや泥中にはえる多年草。長い走出枝がある。茎は太く軟質で乾けば扁平となる特性がある。小穂は茎頂に1個、鉄錆色で長さ1～3cm、幅3～6mm。果実は倒卵円形、長さ1.5～2mm、断面は両凸レンズ状、黄褐色、少し光沢がある。刺針状の花被片は6個、果実の2倍長で下向きにざらつく。スジヌマハリイはよく似ているが、ヌマハリイより茎は硬く、稜がある。果実はより小さく長さ1～1.3mm、広倒卵形。砂質の湿地にはえる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ（平凡社）173、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ（保育社）227、日本カヤツリグサ科植物図譜（平凡社）634-635 |
| 分布 | 北海道、本州、九州、朝鮮半島、ウスリー、中国大陸東北部。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域東北部。 |
| 生存に対する脅威 | 湿地開発、シカによる食害や湿地の富栄養化。 |
| 必要な保全対策 | 本種はほとんど目立たず、稀少種と気づかれぬまま絶滅へと追い込まれる事態をおそれる。湿地を生育地とする植物にとっては、湿地はなくてはならない環境である。湿地の開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。 |
執筆者 津軽俊介
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