種子植物
種子植物 カヤツリグサ科
種子植物 カヤツリグサ科
イトテンツキ
Bulbostylis densa (Wall.) Hand.-Mazz. var. capitata (Miq.) Ohwi, Bulbostylis capillaris (L.) C. B. Clarke subsp. capitata (Miq.) T. Koyama
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 産地が限られ、村田源著『近畿地方植物誌』(2004)の153頁に「長田野」とあるのが京都府内唯一の記録である。さらに調査を要するが、近年の標本採集や確認情報もない。 |
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形態 | 平地の日当たりのよい畑地や荒地、芝生、山地路傍などにはえる小型の一年草。叢生し茎は糸状で高さ8~40cm。花序は頂生。小穂は2~数個が頭状に集まり卵状楕円形、長さ3~5mm、幅1.5mm。果実は広倒卵形で長さ0.8mm、3稜があり面には微細な皺状の点がある。イトハナビテンツキは全草が糸状でよく似ているが、花序が散房状になる点が異なる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)173、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)236 |
分布 | 本州(東海以西)、四国、九州、沖縄県。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域。 |
生存に対する脅威 | 畑地の開発、農薬の使用。林道の拡幅や新設。 |
必要な保全対策 | 小型でほとんど目立たないため、稀少種と気づかれぬまま開発により絶滅へと向かうことが懸念される。開発や林道工事に先立つ詳細な生物調査が必要である。 |
その他 | 日本固有変種 |
執筆者 津軽俊介